鶴見警察署の署長に新しく就任した 中西 実さん 区内在住 57歳
有言実行で治安を守る
○…創設100周年を迎えた鶴見警察署で、350人を超える署員をまとめる役に就いた。初の署長職だが、「気負いはありません」とさらり。前任は警察庁の警察大学校の主任教授を務め、将来を担う警察官たちを育ててきた。「鶴見は人口も増え続け、これからも成長するまち。やりがいや責任を胸に、職務に励みたい」と意気込む。
○…横浜市出身。高校ではスポーツに打ち込み、卒業前に「人の役に立ちたい」という理由から警察官を志した。「当時は勉強がそこまで得意ではなくて、元気な身体を活かせる仕事がしたかった」と笑顔を見せる。交番勤務を経て、希望して機動隊に進んだ。「ここで同期と再会し、共に研鑽し合った」と当時を懐かしむ。この頃から「有言実行」を胸に、目の前の職務に徹底的に打ち込むように。「組織の一員として異動は避けられない。何かを企画立案して、異動が決まったからと後任に任せるではダメ」とし、「自分で言った以上は自分で結果を出す」と律する。その後も刑事として強盗殺人事件の捜査などに力を注ぎ、東日本大震災でも被災地に何度も赴いた。
○…鶴見区内でウォーキングを楽しむことが日課。「まちをもっと深く知りたい」と国道はもちろん、住宅街の裏道までこまめに練り歩く。職務時間外も常に治安維持を念頭に、「まちを知ることが防犯への一番の近道」と語る。
○…署長として力を入れたいのが、交通安全と特殊詐欺の撲滅。鶴見区内では自転車に関係する交通事故が3割を超え、「日頃の啓発をより強化していきたい」とし、特殊詐欺についても「関係機関と連携を図り、撲滅を目指していきたい」と力強く語る。鶴見区の安全・安心を担う、有言実行力に期待だ。
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