難病指定の無汗症を患いながら、難病チャレンジランナーとして活躍する 吉澤 政人さん 鶴見中央在住 26歳
挑戦で「勇気」与えたい
○…「手足からしか汗が出ないんです」。東南アジアや日本など湿気の多い地域で稀に発症する、難病指定もされている後天性の無汗症を患いながらも、200Kmに及ぶサハラ砂漠やアマゾンを駆け抜けるアドベンチャーマラソンに挑戦している。「ゲームやアニメでしか見たことのない大自然の景色は、恐怖もありながら凄くワクワクします」と笑顔で話す。
○…鶴見で産まれ育った鶴見っ子。無汗症と判明したのは社会人になってからのこと。小学生の頃から野球や水泳などのスポーツに熱心だったが、汗が出ないことで熱中症などになりやすかった。しかし、怪我と違って症状が目に見えないため周囲に理解してもらえず苦悩したという。逆に手足の汗の調整がつかず、睡眠時にシーツが汗だくになってカビが生えたこともあった。
○…「『生きている間に生まれ変わる』という言葉を胸に刻んでいます」。学生時代は周りがスポーツなどで結果を残す中、自身は納得いく結果を残せずコンプレックスを抱えていた。だが、それをバネに何事にも挑戦する力が芽生えた。「やらないで後悔するなら、やって後悔したほうが良い」と、4年間毎日10Kmを走破したり、日本全国をヒッチハイクのみで回ったり、挑戦できることは何でも取り組んで自信をつけていった。
○…現在は今年6月に南米のアマゾンで行われるマラソンに挑戦するため、低酸素状態でのトレーニングに精を出している。「三ツ池公園や鶴見川沿いも走っています。案外すれ違っているかもしれません」とほほ笑む。目標は30歳までに世界七大陸のアドベンチャーマラソン制覇。「挑戦する姿を見て、同じ病気の人や応援してくれる人に勇気を与えたい」と力強く語った。
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