意見広告・議会報告
東日本大震災から14年 市政報告vol.17 「あの日」を語り続ける。歩みを止めない 横浜市会議員 山田かずまさ
東日本大震災から3月11日で14年。震災の翌年に生まれた長女がこの春に中学生になります。あの震災が多くの子どもたちにとって、生まれる前の「記憶にない話」になっていることを実感します。改めて、亡くなられた多くの命のご冥福をお祈りします。
「あの日」から約2カ月が経過した2011年の5月。私は震災ボランティアとして気仙沼市にいました。そこで見た津波の爪痕の光景、充満した匂い、被災された皆さまの言葉にまとわりつく「死と不在」の空気。3月10日まで、そこにあった「日常」や「ふるさと」が暴力的に失われるということ。その一つ一つが14年を経た今も生々しく思い出されます。
災害は今そこにある危機
東日本大震災で失われた命は1万5899人、行方不明の方は2529人。改めて、その数字の大きさに愕然とします。政府は、南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率を「80%程度」に引き上げるなど、災害は「今そこにある危機」です。
大自然の力を前に人間の力は小さなもの。ましてや政治家にできることなんて本当に限られたものかもしれません。
ただ、人間ができる「政治」や「行政」が関わる分野で、数字が1人でも2人でも減る方法があるのであれば全身全霊で取り組まなければならない。震災直後の被災地を訪れ、胸に刻み込まれたこの想いが、現在、この街で市会議員として活動すること、あるいは、予備自衛官として訓練を受け災害にも備えることの原点になっています。
その中で、現在、災害の際に最も弱い立場に立たされる子どもたちや、赤ちゃん・妊婦さんを守るために『子ども防災』『赤ちゃん防災』という考え方に立って、様々な取り組みをしています。
先日、ご報告をした妊産婦・乳幼児専用の避難所の新設に加え、災害の際に子どもたちがただ「守られる」「助けられる」存在ではなく、「自分で判断する」「自分のことは自分でする」「困った人がいたら助ける」ための生きる力を育む、防災教育・避難訓練を構想中です。
目の前の命を助けるために、自分は、政治は、何ができるのか?自問しながら、今後もしっかりと取り組んでまいります。
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