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鶴見区 人物風土記

公開日:2025.03.20

小野町のごみ拾いイベント「マチキレイ」に立ち上げから携わる
鈴木 真吾さん
汐入町在勤 48歳

地元で受けた恩を次世代へ

 ○…小野町地区で地域の防災訓練に合わせて清掃活動を行うイベント「マチキレイ」に立ち上げ期から携わる。まちの美化だけでなく、ごみを拾いながら歩くことでまちの景色や通りを知り、良さを再発見してもらうことも目的としている。「みんなで一緒にまちを巡ることで、地域のつながりや子どもたちの地元への意識を育てていけたら」と笑顔で語る。

 ○…小野町の隣の汐入町で大衆食堂を営む両親のもとに生まれた鶴見っ子。中学高校と柔道に打ち込み、警察官を志したが、視力が足りず涙をのんだ。「やりたいことが見つからなければ、大学に行って探してこい」との父の言葉に沿って大学へ。大学では法律を学んだが、「ずっと店を営む父親の背中を見て育ってきたので」と卒業後はホテルに就職して調理師に。「2、3年修行すればいけると思っていたけれど、甘かった」と苦笑するが、15年の修行を積み、両親が営んでいた食堂と同じ場所に「和食すゞき」を37歳の時に開店した。

 ○…店が休みの日曜も買い出しや翌日の仕込みとゆっくり休む日はほぼない。でも、「料理をすることが好きなので苦に思ったことはありません」とさらり。時間があれば3人の子どもの部活の試合の応援にも行くなど、父親の顔も見せる。

 ○…そんな多忙な中でも地域活動に関わるようになったのは、自身も小さい頃に地域の大人たちに育ててもらったから。「近所の人が家に上げてご飯を食べさせてくれたり、太鼓を教えてもらったり。感謝してもしきれない」としみじみ語る。当時の大人たちに近い年齢を迎え、「今度は私たちの番。子どもたちが地元に愛着を持ち、支える存在になってくれるよう見守っていきたい」と優しい笑顔で語った。

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