鶴見中学校がこのほど、「2025年度子供の読書活動優秀実践校・図書館」として、文部科学大臣表彰を受賞した。全国で262件、横浜市内の中学校では唯一の受賞。図書委員を務める生徒は「受賞は驚いたけれど、自分たちの活動が全国的に評価されて嬉しい」と笑顔で喜びを語った。
今回の大臣表彰は、子どもの読書活動の一層の推進を図るため、特色のある優れた実践を行う学校・図書館・団体(個人)を表彰するもの。
今年度は全国で262件が受賞。横浜市内では鶴見中学校のほか、南高等学校と泉図書館が受賞した。
鶴見中学校では、30人が所属する図書委員会を中心に、図書館司書教諭の荻原博子さんと学校司書の猪田明江さんがサポートして、様々な活動を行っている。
毎年春の「こどもの読書週間」や秋の「はまっ子読書の日」には、生徒から好きな本を募る。特に秋は「読書郵便コンクール」と題し、好きな本を紹介する形でハガキを一人ひとりが作成。それを全校生徒による投票で学年別ベストテンを選出して掲示。小・中連携の読書推進活動として、入賞作品を近隣の鶴見小、豊岡小でも展示している。図書委員の小堀董子さん(3年)は、「結果をまとめるのは大変だけれど、ベストテンを見てみんなが『この本いいね』と盛り上がってくれるのが嬉しい」と語る。
他にも、生徒たちの推薦図書にカラフルなポップを作って紹介するなど様々な活動を行う図書委員会。森山佳怜さん(3年)は「年間の活動が多くて大変な時もあるけれど、自分たちが紹介した本を沢山の人が手に取ってくれるのを見ると、本当にやって良かったと思う」と笑顔で話す。
その他にも、教員のお薦め本の展示や、校内の至る所に図書の棚を設けるなど、工夫を凝らす同校。全校生徒565人の同校で、図書館に多い日には200人が訪れる時もあるという。荻原さんは「この学校は、図書館が校舎の中心に位置するのが特徴。生徒が立ち寄りやすく、多岐にわたる役割を果たしています。また。日本語を母国語としない生徒たちのための書籍や漫画なども用意しています」と話す。猪田さんは「生徒だけでなく、保護者ボランティアさんの協力も大きい。約1万3千冊ある図書の整理にも積極的に協力してくれて本当にありがたい」と感謝を語る。
生徒や教員、保護者が協力し、読書推進を図る同校。清田英美校長は「2年前に赴任してこの学校の図書意識の高さに驚いた。今回、生徒たちの取組みが評価されて本当に嬉しい。今後もみんなで読書の楽しさを広げていきたい」と話した。
鶴見区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|