(公社)鶴見法人会青年部会の部会長に就任した 武井 謙典さん 汐入町在勤 41歳
工業系の魅力を次世代に
○…「法人会に入って人脈が広がったのはもちろん、様々な人と出会い、考え方などを学び、視野が広くなったことが一番ありがたかった」。(公社)鶴見法人会の青年部会の部会長にこのほど就任。「鶴見に縁がなかった自分でも皆が温かく迎えてくれた。この鶴見の素晴らしさを部会として多くの人に伝えられたら」と意気込む。
○…神奈川県大和市の出身で港南区で育った。大学は法学部で卒業後はIT企業に就職。30代で部長職を務める先輩もいる、いわゆる当時のヒルズ族。「でも、自分の10年後を想像した時に彼らに憧れを抱けなかった。自分で何か始めたほうが面白そうだった」と24歳で父が営んでいた(株)大栄機械製作所に入社。これが人生の転機となった。
○…工場内インフラ配管をメイン事業とする同社で、最初の3年間は職人のもとで修業。「10年修行しても絶対に追いつけないと思うほど、彼らの技術が圧倒的で生き様に憧れた。現場作業はきついと思われ人手不足の業界だが、今後ますます大事になってくる仕事。絶対に次世代に繋げていかなければならない」。5年前に代表取締役として会社を引き継ぎ、今年創業70年を迎える同社。「自分の仕事や法人会の活動などを通じて、工業系の仕事のやりがいや魅力を若い人たちに伝えていきたい」と熱く語る。
○…家に帰れば3児の父。「休みがいらないほど仕事が好きですが、子どもたちのスポーツの練習に付き合うのがリラックスできる時間ですね」と笑う。座右の銘は「凡事徹底」。「自分ができていないからこそ、手帳にメモして大切にしています。法人会で出会った素晴らしい先輩たちのように、私も次の世代に良い影響を与えられるようこれからも頑張っていきたい」と笑顔で語った。