県立神奈川総合高校=平川町=では、今年度から「舞台芸術科」を開設した。
舞台芸術を専門とした学科は県内の公立高校では初の設置となる。初年度は30人の生徒が入学し、演劇の理論や歴史に関する科目をはじめ、演技を通した表現力の養成や脚本、演出、企画、制作など、舞台に関する幅広い知識を学んでいく。
人間力向上目指す
それぞれの年次では舞踊や演技の大規模な発表の場があるほか、神奈川芸術劇場や県青少年センターなど地域と連携した教育活動も展開していくという。同校の久保田佑教諭は「俳優や演出、企画など専門家を養成することが目的ではなく、舞台芸術を通してコミュニケーション能力や表現力、課題解決力など”人間力”を身につけてほしい」と話す。
かなっくホールで開催のシェイクスピア原作「マクベス」のリーディング公演の本番を前に、6月14日には同校でプレ公演を実施。終演後には生徒が演出家や俳優と交流し、質疑応答や感想を伝えるなど意見を交わしていた。かなっくホールの齊藤実雪さんは「高校生が自分で考えた言葉で思ったことを伝えてくれ、実際の本公演に足を運んで観劇してくれた人もいてうれしかった。これからも連携を続けていけたら」と語った。
同校は1995年に県内初の単位制高校として開校。普通科では個性化コースと国際文化コースに分かれ、興味のある授業を自由に選択して時間割を組むことができる特色をもち、これまでに5千人以上の卒業生を輩出している。
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