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神奈川区 人物風土記

公開日:2026.08.20

大神商店会主催の「ジオラマで作るまちの未来」で講師を務めた 守田 洋さん 松見町在住 69歳

  • 守田 洋さん (写真1)

子ども救う「鉄道おじさん」

 ○…「子どもが一緒に楽しんでくれれば、それでいいんです」。そう言って柔らかく微笑む。児童相談所や当時の青少年相談センターで長年、引きこもりや不登校の子どもたちに寄り添ってきた。現在は紅葉坂の神奈川県青少年センターで電話相談などを受ける傍ら、地域の子どもたちの「学校と家庭以外の居場所づくり」に心を配る。

 ○…港北で生まれ育つ。建築士だった父の影響もあり、幼少期から工作が大好きだった。小学生の夏休みには横浜マリンタワーを自作したほど。また、無類の「鉄道好き」でもあり、あけぼの通商店会の「きがらや模型店」や東神奈川の「プラスポート」に通い詰めた。友達と夜行列車に乗ることが好きで、列車を通じて学校の外にも世代を超えた友達ができた。「夜行列車に乗っているとさまざまな大人が話しかけてくれて面白いんです」。

 ○…横浜市の社会福祉士として入職後は、区役所のケースワーカーなどを歴任。不登校や引きこもりに悩む子どもたちと接する中で大切にしてきたのは、「同じ目線で一緒に遊ぶこと」だった。「学校では『決まった時間内』にできる子が評価されがちですが、じっくり時間をかけると、素晴らしいものを生み出す子もいる」。型にはめず、じっくりと向き合う姿勢を貫いてきた。

 ○…現在、大口駅周辺をモデルにした約90cm×60cmの精巧な鉄道ジオラマを制作中。着手から約2年、「完成したら地域の施設へ寄付できれば」と話す。「目指すのは『鉄道好きな面白いおじさん』。遊んでいるうちに子どもたちが少しずつ心を開き、社会へ踏み出す一歩になれば」。純粋に鉄道を楽しむ背中には、子どもたちを見守るプロとしての心強い意思が見える。

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