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脳神経外科 軽い脳震盪ならすぐに競技に復帰しても大丈夫でしょうか

掲載号:2015年1月1日号

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島崎賢仁院長
島崎賢仁院長

 昨年フィギュアスケートの羽生結弦選手と中国選手が激突して転倒する事故がありました。怪我を押しての出場に賛否両論がおこりました。推測ですが、頭部や顔面に怪我をしており、脳震盪が疑われる状況でした。脳震盪の症状は意識消失だけではありません。ぼんやりする、嘔吐、ふらつき、反応が遅い、感情の変化、頭痛、霧の中にいる感じ、見当識障害・記憶障害など様々です。見当識障害・記憶障害とは自分のチーム名が言えない、日付がいえない、どこにいるか言えない等の症状です。

 脳振盪が疑われたら24時間は競技に復帰せず安静にすべきです。何故なら、受傷直後は意識もあり比較的軽い脳振盪のように見えても、その後急性硬膜下血腫が進行し生命にかかわるような状態になることがあるからです。急性硬膜下血腫から救命できるかは一刻も早く開頭手術で血腫をとれるかにかかっています。ですから症状に変化があらわれたらすぐに救急車を呼び救急病院を受診しましょう。

 脳振盪の症状があってから数日〜数週間後に再度頭部に外傷を受け、急性硬膜下血腫を来たし命に危険が及ぶことがあります。これは、はじめの外傷で血管が切れ小出血を来たし一時的に止血され、再び競技に復帰した際に再出血を来した可能性が考えられます。最初の外傷時に小出血を診断できるかが重要です。

 脳振盪に潜む急性硬膜下血腫は、頭部CT検査やMRI検査をするとわかります。脳振盪の症状を正しく知り、もし脳振盪が疑われたら躊躇せずに脳神経外科専門医の診察を受けることをおすすめします。
 

さぎぬま脳神経クリニック

川崎市宮前区鷺沼3-2-6 メディカルモール2 1階

TEL:044-860-5131

http://www.noushinkei.com

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