川崎市立中有馬保育園の国道246号線に面した塀に、区のキャラクター「宮前兄妹」がこのほど登場した。これを描いたのは看板業の熟練者でかわさきマイスターの浅水屋甫(はじめ)さん(81)。「匠の技」で描かれた壁画によって、区の子育て支援の拠点となっている同園の場所をPRすると同時に、区のアピールにもつなげたい考え。
これまで同園では、塀が無地だったことで「入口がどこかわからない」という来園者の声が多かったという。そこで塀を装飾しようと職員らが声をあげ、浅水屋さんへの依頼が決まった。
幸区在住の浅水屋さんは筆一本であらゆる字体をスラスラ描くバランス感覚とデザインセンスの持ち主。これまで市内小学校での講話や中学校美術部の指導などを行ってきたが、実際に市から依頼を受けて壁画を描いたのは今回が初めてだという。3日かけて壁画を描き上げた浅水屋さんは「皆さんに喜んでもらえて嬉しい」と話していた。
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