入力などをサポートするスタッフ＝提供
電子機器の操作が苦手で新型コロナウイルスワクチン接種の予約が取れない―。高齢者の不安な声が高まる中、家電量販店大手の（株）ノジマ宮前店が、全国に先駆け５月19日から試験的にワクチン接種予約の無料支援を開始。電話が殺到しており、一日10人限定で、高齢者の不安解消に寄与している。
店舗スタッフが、相談者が持ち込んだスマートフォンの入力方法などをサポートする業界初の取り組み。広報担当者は「パソコン機器を取り扱っているからか、ワクチン接種予約に関する相談や不安の声が多数寄せられていた」と春先の様子を語る。これを受け「できることはないか。地域の不安や困りごとを少しでも解消できたら」とコールセンターの現場から話があがり実現に至った。宮前店ほか県内４店舗のノジマ内のパソコンスクールで試験的に開始。初日は宮前店には68件、５店舗で計７５０件の問い合わせがあったという。
相談内容は「連日電話してもつながらない。予約が取れないことは承知の上で、ネット予約の流れだけでも知りたい」「友人は子どもに予約を取ってもらったと聞くが、自分は教えてもらえる相手がいない」「自分のアドレス、予約サイトの仕組みがわからない」などさまざま。相談の場で接種予約を取り付けた人もいた。宮前校教室長の上遠野舞さんは「誰にも相談できない、そもそもネット環境がないという人も多い。予約はできなくても『相談することで安心できた』との声が多く聞かれて良かった」と話している。
今後も複数回にわたってワクチン接種予約の必要が見込まれるため、これを機に同店は、地域住民らが困らないよう備えるサポートをしていきたい考え。地域の需要に応じて順次全１９６店に拡大する予定。
支援は電話予約制で、接種券や自身のメールアドレスが分かるものを持参。一日10人を無料で受け入れる。店舗の機器への入力は個人情報の取り扱い上不可。申込み・問合せは同宮前店【電話】０７０・８６８３・９１４３へ。（受け付けは営業日の午前10時〜午後５時）
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
＜PR＞
