宮前区 社会
公開日:2026.08.28
幸区・加瀬山の防災マップ作成中 小学生が土砂災害の危険個所調査
身近にある危険個所や避難情報などをまとめた「防災マップ」作りに取り組んでいる子どもたちがいる。幸区の夢見ケ崎小学校わくわくプラザに通う2、3年生の児童8人は学校近くの「加瀬山土砂災害防災マップ」作りに励んでいる。
標高35メートルの加瀬山は、夢見ケ崎動物公園や古墳群がある地域のシンボル。ふもとに同校があり身近な存在である一方、大雨による災害リスクも抱える。「いざ災害が起きたとき、山にはどんなリスクがあるのか」という観点からマップ制作が始まった。
プロジェクトは4月に企画され、6月に本格始動した。幸区役所危機管理担当職員から加瀬山の懸念点についての説明を受けたほか、「まち探検」を実施。実際の擁壁や、児童らが足元に不安を感じた通称「100段階段」などを巡り、現状の把握を進めた。見学中には「災害が起きた時に動物がけがをするのでは」と動物園を気遣う声も上がった。また、熊本地震後には、防災ミニ運動会を行い、「被災者の気持ちになって考える」をテーマに簡易トイレ体験などを通じて理解を深めた。
「探検で地域にある危険な場所が分かった」と話すのは権藤衣咲さん(8)。これまで知らなかった「土砂災害」の言葉の意味も理解し、自分事として捉えるようになった。熊本地震や千葉豪雨を受け、子どもたちは災害を身近に感じたとも語った。
7月から始まった実際の地図作りでは、急傾斜地崩壊危険区域や土砂災害警戒区域などを色分けして表示。さらに市民の防災の取り組みなども掲載する予定で、9月中の完成を目指す。
指導する同プラザの富澤規子職員は、以前勤務した東小田小学校わくわくプラザ(川崎区)でもマップ作りを担当した。「川崎区は住宅密集地。立地によって備えるものが違うことを実感した」と話す。
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