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宮前区 人物風土記

公開日:2026.08.14

65歳でシンガーソングライターとしてデビューした 三村 裕司さん 菅生在住 67歳

  • 三村 裕司さん (写真1)

心に残る「記憶」を歌う

 ○…3年前から独学で曲作りを始め、一昨年の夏に初のオリジナル曲を配信リリースした。65歳でシンガーソングライターとしてデビュー。月に1度、下北沢のライブハウスでアコースティックギターを抱え、マイクの前に立つ。歌うテーマは「通り過ぎた青春」。懐古に浸るのではなく、歳月を重ねた今だからこそ感じる思いを音色と詩にのせ届けている。

 ○…茨城県日立市生まれ。専門学校を卒業後、テレビ制作会社へ進んだ。「特に強い志があったわけではない」と語るが、過酷なAD時代を耐え、多くの人が去っていく業界に留まり続けた。ディレクターとして初めて任された現場は、1985年の日航機墜落事故。混乱する御巣鷹山で遺族への取材に奔走した。31歳の若さでチーフディレクターに就任すると、TBSの情報番組『モーニングEye』などを手掛けた。36歳で独立し制作会社を設立。長年テレビの世界を第一線で駆け抜けた。

 ○…昭和から平成へと移り変わる時代、強く感じたことがある。「テレビの仕事は何が起きたかという出来事を伝えること。けれど取材を重ねる中で、心に残るのはその時代を生きた人々の記憶や思いなのではないか」。その思いを自身の言葉で伝えたてみたいと今がある。

 ○…宮前区には26年前に移り住んだ。今年は音楽を通じた交流を目的とする「みやまえミュージック交流フェスタ」に出演するなど区内でも精力的に活動中。今年1月から、毎月ポッドキャストでのラジオ配信をはじめ、ホームページでのエッセイ執筆など、言葉と音を紡ぐ日々を重ねている。「人生に『B面』があるなら、今なのかもしれない。人生やったもん勝ち。真剣だからこそ楽しい」とほほ笑む。

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