9月19日の敬老の日を前に、宮前区老人クラブ連合会の坂巻良一会長(73)に話を聞いた。
同会の発行している広報誌「こすもす」=写真下=によると、市内区内ともに、60歳以上の人口は右肩上がりに増加。にもかかわらず、老人クラブ加入率は反比例し減少している。坂巻さんは「以前のように60歳で定年して時間ができたから入会するのでなく、現在は年金問題などにより65歳、70歳になってもフルタイムで働かざるを得ない人が多いためでは」と推測。「何もしないままでは明日はない」と策を講じている。
より見られるものに
年に2回発行している広報誌。1月は同じような新年あいさつの内容が並んでしまうため、発行のタイミングを2月・8月に変更。表紙は見た目で手に取ってもらえるように工夫。「より会員が読んで楽しいものに」するため、各老人クラブ員の元気の秘訣を取材し、好物や今一番やりたいことなどを、顔写真と名前入りで掲載。「掲載したい」とスポンサーに名乗りを上げる電話もあったという。
「Tik Tokなども活用を」
昨年会長に就任。コロナ禍でイベントはことごとく中止になったことから「高齢者にもデジタル化は有用なはず」と考える。「終活での断捨離にメルカリは有効。SNSを活用できれば交流の輪が広がり日常にハリが出る。ユーチューブやTik Tokもやった方がいい」と力を込める。スマホを活用し、素人目線のデジタル活用の説明書を作り、コロナが明けたら講習会を開くのが目下の目標だ。「入会しているメリットを感じてもらわなくては。高齢者にだって未来はあるのだから、夢を持って毎日を過ごすことが重要」と話した。
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