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公開日:2026.05.22
伝統「ご巡行」を映画に 等覚院・副住職が監督
神木本町にある等覚院の副住職・中島光信さん(43)が、同寺の不動明王像が地域住民の家を巡る伝統風習「ご巡行」を題材にしたドキュメンタリー映画を制作した。江戸時代後期から続いている行事だが、近年は存続が危ぶまれており、中島さんは「伝統文化や風習の継承について考えるきっかけになれば」と期待を寄せている。
「ご巡行」では、不動明王が収められた厨子を「世話人」と呼ばれる地域住民がリレーのように自宅で預かり、数日間をともに過ごす。その家は「お宿」となり、近隣住民は寺に足を運ばなくてもご本尊を拝める貴重な機会として親しまれてきた。しかし、世話人の高齢化や死去の影響などで、特にコロナ禍以降は存続の危機に直面。1998年には15軒あった「お宿」は、現在5軒にまで減少している。
こうした状況に強い危機感を抱いた中島さんは、2020年から、世話人たちが厨子を引き渡す様子や受け入れる姿などをビデオカメラで記録し始めた。
幼少期から映画が好きだった中島さん。単なる記録映像ではなく、映画仕立てすることで、より多くの人の心に届くかもしれないと考えた。23年には知人のカメラマンや学生時代の友人に声をかけ、本格的な映画制作へと乗り出した。
完成した作品のタイトルは『旅する不動明王』。ご巡行の様子を軸に、「つつじ寺」としても知られる同寺の四季折々の美しい移ろいも映像に収めた。さらに、日本三大不動の一つである目黒不動尊(東京都)の住職へのインタビューなども盛り込み、信仰の歴史についても深く掘り下げている。
着手から7年。「撮りためた膨大な素材をどのようにつなぎ合わせ、一本の映画としてまとめるかに一番苦労した」と振り返るが、「素人ながら大好きな映画を作っていることは楽しかった。作品が誰かの役に立てるならうれしい」と笑顔を見せる。
5月28日完成上映会
5月28日(木)に完成披露上映会が同寺で開かれる。時間は午後6時から。事前の申し込みが必要で、希望者は同寺に電話(044・866・4573)で申し込む。中島さんは「地域の方々にこそ見てもらいたい作品」と呼びかけている。
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