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公開日:2026.05.08

平在住小泉さん 自転車で47都道府県 青切符前に啓蒙5,000㎞

  • 最終日に小池百合子都知事を訪問(本人提供)

    最終日に小池百合子都知事を訪問(本人提供)

  • テントと自転車を積んだ愛車

    テントと自転車を積んだ愛車

 (一財)日本自転車普及協会会長の小泉昭男さん(80・平在住)が挑んでいた「全国自転車交通安全行脚」が3月31日、ついにゴールを迎えた。4月から始まった「自転車青切符制度」開始を前に、自らペダルを漕いで全国47都道府県に交通安全を訴えた。走行距離5000Kmを走破した今の思いを聞いた。

 行脚の最大の目的は、「自転車青切符制度」に向けた啓発だ。小泉さんは「自転車の立ち位置を社会の中でしっかり認めてもらうための制度。取り締まりが目的ではない。一人ひとりがルールを守ることで、より安全で楽しい社会を築きたい」と強調する。

 プロジェクトは、2024年9月に始動。47都道府県でフルマラソンと同じ42・195Km以上を走り、各県庁を訪問。毎週のように挑戦を続け、気が付けば計5000Kmを駆け抜けていた。タイヤが滑るマンホールを車道の真ん中に移動している自治体があるなど、新たな発見もあった。道中では、ヒグマに遭遇したり、サルの集団に囲まれたりと、野生動物の脅威に直面。一方で、愛媛では地元住民からミカンの「おもてなし」を受けるなど、各地での温かい交流が活動の大きな支えとなった。

 40道県は、妻が自動車で同行。最終盤の大阪から東京にかけての「東海道五十七次」(7都府県)区間は、延べ50人の自転車愛好家が並走し、小泉さんの背中を後押しした。合言葉は「自転車で安全、楽しさ100倍」。そのメッセージは、全47都道府県の道にしっかりと刻まれた。

自転車は主治医

 かつて参議院議員や川崎市議会議長を歴任した小泉さん。自転車を始めたきっかけは、63歳の時の健康診断だった。娘の進言で、移動手段の中心を車から自転車へと切り替え、国会までの往復約50Kmをほぼ毎日走った。議員時代の走行距離は、実に年間1万5000Km。当時93kgあった体重が一年で12kg減るなど、合計27kgの減量に成功。脂肪肝も克服した。

 その後、超党派で組織された「自転車活用プロジェクトチーム」の初代座長として、自転車活用推進法の施行に尽力。こうした功績が評価され、21年には自転車活用推進研究会から「九代自転車名人」に選出された。インタビュー中、「自転車は自分の主治医」と語るその表情は、80歳とは思えないほど活力に満ちていた。

100歳で世界記録を

 3月31日、最終目的地の東京で、小池百合子都知事や自転車活用推進本部長である金子恭之国土交通大臣などを訪問し、自転車普及への思いを届けた。次なる目標は「100歳での世界記録(アワーレコード)挑戦」だ。「川崎で『ママチャリグランプリ』ができたらうれしい」と地元での夢を語った。

■小泉昭男...1945年生まれ。川崎市議会議長、参議院国土交通委員会委員長、農林水産副大臣などを歴任。2022年から日本自転車普及協会会長。

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