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宮前区 社会

公開日:2026.08.28

「使い方まで知る」備えを 南菅生自治会の持田さん

  • ハザードマップを広げる持田さん

    ハザードマップを広げる持田さん

 南菅生自治会の防災部で本部長を務める持田忠男さん(78)は、自治会や犬蔵小学校避難所運営会議の委員長として地域防災に携わる一人。かつて川崎市役所で勤務し、危機管理室などで災害に対応した経験を踏まえて地域で防災を呼び掛けている。

 持田さんが最初に市役所で対応した災害が、1989年8月1日に高津区で発生し、市民や消防士が亡くなったがけ崩れ。地震だけでなく台風などによる風水害の被害も各地で増える状況に、「当時、市内では大雨が降るとがけ崩れも多く起きていた。今でいう線状降水帯による被害だったのかもしれない」。風水害への対策として身近で活用できるものの一つが、市が作成する洪水や土砂災害などの「ハザードマップ」。例えば宮前区なら浸水よりも土砂災害の方が被害が出る想定が地図内に色で示されており、「自分の家がどういう場所なのかを把握することが大切」と持田さん。マップは区役所などで配布しているほか、市のホームページから見ることもできる。

 また、災害を想定した食料や資器材の備蓄については「買って安心ではなく、使い方を分かるまでが本当の備え」と訴える。阪神・淡路大震災の避難所を視察した際には、組み立て式トイレセットがあっても設置されず、トイレの環境が劣悪だった状況を目の当たりにした。「犬蔵小の訓練でも、毎年まずはトイレの設置をやるようにしている。災害用トイレパックを用意している家庭でも、実際に使ってみるといざという時に困らないはず」

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