吹奏楽に青春をかける高校生の成長を描くアニメ「響け!ユーフォニアム」。2015年から放映され、今年、2本の映画が公開される大ヒット作品だ。実は、作画や物語とともに人気を支える吹奏楽演奏を、洗足学園音楽大学の学生が担当している。
主に演奏協力するのは1年生で編制される吹奏楽団「フレッシュマン・ウインド・アンサンブル」。同団の企画運営責任者の大和田雅洋准教授も放映以来、音楽監修として携わっている。大和田さんは「高校卒業したばかりの1年生が参加することで、よりリアリティを出せる」と話す。
演奏協力は、主役高校の演奏、全国大会でのライバル校の演奏や楽器を掃除する音など日常音の演出も行う。「全国大会はレベルの高い中・高校生の演奏や制限時間もあるので演奏は一苦労」と大和田さん。7、8回とり直すこともあるとか。
楽譜が手渡されてから録音まで1カ月半程。音程が合わない、リードミスなど「下手な音」の演出や物語が進むごとに「上達していく音」を表現する。登場人物の心情や成長を演奏の変化で伝え、作品に深みを与えている。
「思いっきり下手な演出もあるが、段々上手になっていく音の表現は、録音を重ねる過程で自然と表現される音。フレッシュマン・ウインドの成長が、そのままアニメとシンクロしている部分もある」と大和田さん。学生の演奏がアニメの世界観を作り上げていた。
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