高津区 社会
公開日:2019.06.21
フィルム施工の「恩返し」
東野川、青木保男さんの心意気とは?
区内・東野川にある「株式会社 総商」。ガラスの飛散防止や熱の遮断などに効果的とされる「フィルム施工」を手掛ける同社会長を務める青木保男さんは、この技術を地域への恩返しに役立てようと様々なアイデアで話題を振りまいている。今月実施した、川崎市の福祉車両への「寄付施工」も
その一つ。心意気の輪が広がりを見せている―。
感謝込め技術を還元
JCAA(日本自動車用フィルム施工協会)という業界団体の会長も務める青木さんは昨年、優れた技術者に贈られる「かわさきマイスター」を受賞。これまで支えてくれた周囲や地域の人たちに感謝の意を込めて、自らの施工技術を地元エリアなどで適宜還元し、多くの人を笑顔にしている。
そんな中、今月8日に行った川崎市への「寄付施工」。既に市所有の公用車には寄付施工を済ませており、今回はその続きといった位置づけ。
「社会福祉法人ともかわさき」の福祉車輌2台に遮熱フィルムを手際よく貼り、施工済み車両の前で満々の笑み、といった様子=写真前列中央=。また今回はJCAA関東支部のメンバーの力添えを仰ぎ、使用フィルムについても複数のメーカーから提供を受けるなど、こうした寄付施工の実施体制についても成熟してきた様子。恩返しのネットワークが確実に地域に浸透しつつある。
小学校への寄贈も
さらに青木さんは、このフィルムを施工したガラス窓を区内の小学校に寄贈することも。自らの申し出により「子どもたちにものづくりに興味を持ってもらいたい」と、フィルムの持つ飛散防止機能を体験可能な「即席授業」の講師も担当する。
子ども達が、フィルムを施工したガラスを金属バットで強打しても、割れたガラスが飛び散らないことを証明するのがこのイベントの目玉。こうした様々な形での地域貢献活動は近年、継続的に行われており、フィルム施工を通した独創的な「恩返し」はますます加速しそうな様子。
フィルムをこよなく愛し、新商品開発などにも貢献し続ける青木さんの次の一手に、大きな期待と関心が寄せられている。
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