「秋祭り」の季節を迎え、高津区内でも各所で祭礼行事が行われる中、催しの華ともいえる「神輿」の担ぎ手不足は、どこの町会にとっても悩みの種といったところ…。
前号本紙では、神輿を台車に乗せ、子どもでも担い手となれる「山車仕様」にする事で、難局を乗り切った「橘樹神社」(子母口)の事例を掲載し、大きな反響を呼んだ。
今回紹介する「白髭神社」(北見方)の神輿は、担ぎ手の門戸を大きく広げ、祭りを共に盛り上げようと準備を進めている。関係者の想いとは―?
着の身着のままOK
白髭神社の秋祭りを取り仕切るのが「北見方町会睦会」。令和となり会長に就いた戸張尚明さんは「近年、若者が地域貢献に対して興味が薄れたのか(神輿の担ぎ手となる)睦会メンバー不足が深刻な問題となっています。北見方の祭礼自体は多くの方に足を運んで頂き盛り上がるのですが、肝心な神輿が盛り上がらないと」と思案の末に打ち出したのが「手ぶらで神輿」というアイデア。これは単に神輿の担ぎ手を募るだけではなく、「半纏」「帯」「足袋」など一式も無償で貸与し、さらに老若男女問わず、文字通り”誰でも着の身着のまま”担ぎ手の醍醐味を味わってもらおうというもの。敷居の高さを取り払った好企画に「もちろん初心者の方も大歓迎。ぜひあなたの肩を貸してください」と戸張会長。実は同所の神輿は今年でちょうど新調してから10年を迎えることから「ぜひ節目の年を盛大に」と、関係者の呼び掛けにも熱が入っている。
誰でも「ウェルカム」
また「高津区のみならず周辺にお住まいの方や、地元にお勤めの方、外国の方も”ウェルカム”ですよ」とも。区内には多くの外国人が働く大型研究施設などもあり、「日本文化を知ってもらう良い機会になれば」といった呼び掛けにどんな反響があるか、こちらも注目を集めている。
「パパさん、見せ場です!」
神輿の渡御は10月13日(日)(詳細問合せは【電話】044・811・3935同会・田邉さん)。本紙を見て担ぎ手に応募した人には、新調神輿10周年を記念して配布予定の返礼品(手拭い)も進呈するというサービスぶり(量数限定)。子どもの前で格好良く神輿を担ぐ父親の姿を見せたい人、これは一つチャンスかも?
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