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溝口初の老舗洋食店 愛された味、37年歴史に幕 建て替えで1月末閉店

文化

掲載号:2020年1月24日号

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「お世話になりました」と金成さん(右)と細谷店長(中央)
「お世話になりました」と金成さん(右)と細谷店長(中央)

 溝口の老舗イタリアン「ポモドーロ」が1月末、建物の建て替えに伴い店を閉じる。「溝口で最初のイタリアン」として地域に親しまれてきた名店が37年の歴史に幕を下ろす。

 同店は、現オーナーの鈴木通温さんの母、貞子さん(享年69)が1982年に開店した。鈴木さんは「人が集まることが好きだった母。みんなが集まって話せる場を作りたいと始めた店でした」と話す。開店当時は今ほど商業施設や飲食店がなかった時代。溝口初のイタリアンを食べようと、500人お客さんが入ったこともあったという。

 同店のハンバーグは全て手ごね、ピラフは香料「サフラン」を使用し丁寧に作る。メニュー開発には、鈴木さんが必ず試食し、「強すぎず、ずっと食べても健康で飽きない味」を心掛けている。

 開店当初から厨房に立つ細谷寿ハイ店長は、当時、洋食店の経験はなかった。「奥さん(貞子さん)から技術を1年で覚えてほしいと言われていた。料理長の技を隣で見て必死で盗んだよ」と振り返る。また、開店時からホールに立つ金成ミヤ子さんは「自分の子どもが小さいとき、店に連れてきたこともあった。お店も、お客さんも家族同然。『寂しい』というお客さんから声をいただいて、こちらもお別れが辛いですね」と思いを語る。

 金成さんは、歴代のスタッフに連絡し店の閉店を伝えている。岩手県や新潟県から駆け付けてくる人もいるという。

 鈴木さんは「母と店長と金成さんの人柄で、多くの地域の方にかわいがっていただいた店。感謝しかないです。本当にありがとうございました」と話した。

看板メニュー「ピラフ・ハンバーグ」は多くの人に愛された味
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