区民の憩いの場などとして広く親しまれている「高津区市民健康の森」(たちばなふれあいの森)で、今年もホタルが飛び始めている。同所の保全管理を行っている「高津区市民健康の森を育てる会」(宮寺貞文会長)は、先月「こどもの日」に沢山のこいのぼりを泳がせものの、昨今のイベント自粛ムードを鑑み事前告知は一切ナシ。ゲリラ的に実施された企画を本紙が「いきなり鯉のぼり」というタイトルの記事で紹介し大きな反響を呼んだばかり。今回のホタルも3つの密を避けるためにイベント的な企画は用意されていないが同会メンバーは「今度は”勝手にホタル”といったところですかね」と、成り行きを温かく見守っている。
幻想的光景、今年も
このホタルは、同会のメンバーが卵の採取や孵化、幼虫の育成などを手掛け、橘小学校の児童たちと一緒に今年2月に放流したもの(本紙2月28日号・既報)。その後も順調に成長し、先月末には約10匹が幻想的な光を発しながら飛んでいる様子が確認された。6月初頭には数十匹が乱舞するものと見られている。
観賞イベントなくとも…
しかし、今年は恒例の「ホタル観賞会」が、新型コロナウイルスの影響で中止に。それでも準備を進めてきたメンバー達は意気消沈どころか「ホタルはお構いなしに飛び始めましたよ」とニッコリ。同会メンバーは前出の鯉のぼり企画の際も周知PRを一切行わず、当日偶然居合わせた人のための限定イベントにする事を発案。コロナ禍においても来所者に少しでも喜んでもらおうという姿勢が、多くのファンを惹きつけている。宮寺会長は「先月は”いきなり鯉のぼり”でしたが、今月は”勝手にホタル”。観賞マナーを守ってもらえれば、あとは勝手に…といった感じですかね」と話している。
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