区内在住のアマチュアゴルファー・田中菊雄さん(85)が7月1日、プロ選手でも困難とされる「エージシュート(AS)」と呼ばれる記録を600回まで伸ばした。
前回の節目(500回)達成は昨秋。この間コロナ禍の影響等でペースに狂いが生じたのか否か。本人に聞いた―。
すべて「ガチンコ」
本紙ではこれまで2回、田中さんが一歩一歩、記録を積み重ねてきた「エージシュート(AS)」について紹介。ただ単に「400回」「500回」と、節目ということのみならず、その1回、1回が自身のプレーが有利になる「救済措置」を一切受けず、いわゆる「ガチンコ」の積み重ねという事にも感銘を受け、記事にしてきた。
コロナ禍ゆえ慎重に
そもそも「AS」とは、ゴルフの打数スコア(18ホール)が、自身の年齢を下回る事で、プロ選手にさえも「生涯に一度はやってみたい」と言わしめる程、困難とされる「夢の記録」ともいわれている。とりわけゴルフの腕前以上に健康的な衰えにも打ち克たなければ達成できない記録のため、昨秋以降の「AS」については万全を期して臨んだ様子。屋外でのプレーとなるゴルフは「3つの密」に相当しないが、クラブハウスでの検温やマスク着用などコロナ禍ならではのルールをしっかりと順守。「プレーできることに感謝しながら」(本人談)、基本的にマイペースで記録を伸ばしてきたという。
そんな中、都内での自粛要請も緩和された7月1日、「AS400回」「同500回」をマークしたゲンの良い「よみうりゴルフ倶楽部」(稲城市)で堂々「78」(前半39、後半39)のスコアをマーク。コロナ禍と上手に共存しながら600回の大台に到達した。
真摯な姿勢、貫く
「ゴルフはスタートする前からスコアが決まっているんですよ」と田中さん。日頃から自分を厳しく律し、プレーに真摯な姿勢で臨んできただけに、コロナ禍という逆境下、戸惑うことなく黙々と歩を進め辿着いた境地に「感慨一入」といった笑顔をみせていた。
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