明治中期(1887年頃)に造り酒屋として創業。以来130年以上の歴史を有する「岩崎酒店」(溝口)が、8月22日に閉店した。
同店は創業当時から「糀屋」の屋号で多くの愛酒家などに親しまれ続け、地域と共にその歴史を刻んできた。
3年前から閉店視野に
地元屈指の老舗の閉店に、各方面から惜別の声が数多くあがる中、店主の岩崎真也さんは「コロナ禍などとは関係がなく、3年くらい前から店を閉める事を考えていた」と、内情を吐露。家族経営ゆえに先代店主の高齢化などに加え、併設する「糀ホール」(賃貸音楽ホール)の運営も軌道に乗り「両立が難しくなっていました」と、その理由を説明する。
「岩崎酒店」は今から約20年前、一部方針を転換。業務店向けの配達業務などを取り止め、個人ニーズに沿った品揃えをメーン業務に据えた事で多くの顧客を獲得。店舗併設のギャラリーを会場としたワインや日本酒、焼酎などの試飲会の会場や、近隣小学校の社会科見学の訪問先などとして、高津区内の賑わい醸成の一翼を担ってきた。
今後は音楽ホール事業に注力していく方針。「『糀屋』の屋号を音楽ホール事業にて引継ぎ、今後も地域の方々に喜んで頂けるよう頑張っていきたい」と話している。
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