東京国際大学(埼玉県川越市)の学生が、高津区などを流れる多摩川河川敷で除草された刈草を活用したゴルフティーを開発した。7月29日には川崎リバーサイドパークゴルフ場(幸区古市場)で試供品をゴルファーに配布。環境に優しいゴルフティーを売りに、商品化に向け、歩みを進めた。
刈草ゴルフティーは、同大学COC(学外学官連携)プロジェクトのメンバーと国土交通省京浜河川事務所、(公財)河川財団、川崎市、(株)ユニオン産業(中原区)が協力して開発。プラスチック製ゴルフティーの原料の一部を刈草ペレット(固形燃料)から製造した樹脂を加えたプラスチックに置き換え、プラスチックを50%削減。「環境配慮型のゴルフティー」と同大学4年生でリーダーを務める橋本光騎さんは胸を張る。
年間約800万円の焼却費用がかかる多摩川堤防の刈草の有効活用から生まれたアイデア。同大学は2017年、大学生向けの多摩川を舞台とした街づくりコンテストで、燃料資源としての刈草ペレットの可能性を模索し受賞。その後川崎区殿町などで熱源として使用する取り組みも行われたが、木質ペレットに比べ、燃焼時間の短さなど、性能が劣ることから別の使い方を探し始めた。川崎市の仲介などで竹を主原料にしたバイオプラスチック製造に取り組む(株)ユニオン産業から提案を受け、ゴルフティーの製造に踏み切ったという。
今回のイベントではショートティーの試供品を配布。ゴルファーに、強度や改善点、ゴルフティー購入の基準、予算感、環境に優しいゴルフティーへの関心度などをアンケート。同大では回答を基に要望に応えたものを作っていきたいとし、来年度は商品として流通させる計画だ。8月7日(日)には2回目の試供品配布を同ゴルフ場で午前10時から午後1時まで実施する。
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