高津区 教育
公開日:2022.09.16
「昔話」で地域に愛着感じて
子母口小の「聞かせる会」
子母口小学校の授業の一環として、児童たちに地元の昔話を通して地域愛を醸成してもらおうという取り組みが行われている。講師を務める「語り部」の想いとは―?
コロナ前は毎年実施
子母口小学校の3年生を対象に行われているのは「地域の昔ばなしを聞かせる会」。子母口北町会会長の遠藤勝太郎さんが代表を務め、同小学校校区にある蟹ヶ谷自治会長の増田信一郎さんや明津町内会会長の藤久保正徳さん、さらに昔の事を熟知する区民に協力を仰ぎ、毎年行われている。
昨年はコロナ禍の影響で中止を余儀なくされたこの授業。先日2年ぶりに再開され、遠藤代表など計5人が各クラスごとに分かれて講師を担当。「子母口」や「蟹ヶ谷」「明津」の地名の由来や、橘樹神社や熊野神社に代々伝わる民話など、興味深い話に子ども達も真剣に聞き入っていた。
当時小学生「リアル」も
また各講師の話の中でひと際、興味や関心を誘っていたのが「昔のエピソード」。当時の遊びや行事、学校での勉強、給食、宿題などについて、今と全く異なる生活習慣の逸話が飛び出すたびに、自分たちが住む地域の「過去の情景」を思い浮かべ、その違いを楽しみながら学んでいた。
さらに遠藤代表は自身の体験談も披露。「水道やガスがないので水汲みや薪集めは子どもの仕事だった」「矢上川の堰で泳いだり、魚を釣ったり、網でドジョウやシジミを採った」「学校帰りに木の枝から垂れ下がる蔓(つる)でターザンごっこをしたり、秋には野イチゴを採って食べたりした」等々、地元における小学生時代を実体験した語り部ならではの「リアル」が語られると、初めて聞く子どもの中には、驚きの表情を見せる場面も。授業を終えた遠藤さんは「なるべく小学3年生にあわせるような話にしたつもり。昔のことが少しでもわかってもらえたら嬉しいですね」と話し、地元に愛着を持つ子どもが増える事に期待を寄せていた。
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