高津区 文化
公開日:2022.10.14
心に癒しを「曼荼羅(まんだら)アート」
久本の工房、ブームの兆し
最近「マンダラ塗り絵」や「糸掛曼荼羅」「パステル曼荼羅」など、様々な手法で楽しまれている「曼荼羅アート」。これをアクリル絵を用いた「ドットマンダラ 」という点描写の手法で描く工房が「フィオーレの森」(久本)の一角でいま、密かな人気を博している。この工房を主宰しているのは区内在住の加藤しのぶさん。その作風の特徴や、作品に込められた想いとは―。
ワークショップで体験も
そもそも「曼荼羅(模様)」とは、仏様の世界や悟りの境地を幾何学的なデザインで具現化したものなどと言われており、加藤さんはこれをアクリル絵の具で描く「ドットマンダラ 」として表現。丸いキャンバスに描く作風は、ぷっくりと膨らんだ絵の具の立体感、木枠と布キャンバスの素朴な質感などと相まって「見る人を幸せな気分にしてくれる」と各方面で評判に。心と癒しの情報雑誌等にも取り上げられた事もあり界隈では人気の「曼荼羅アート」の一つに数えられ、都内のイベントにも度々出展するなど密かなブームとなっている。
加藤さんが工房を構えるフィオーレの森は、地元でも屈指のパワースポット。「見ているだけでご自身の体調、気持ちを整えるアートなので、ぜひ一度、気軽に足を運んでもらえれば」と来所を呼び掛ける。また金〜日曜日の週末はミニワークショップも行われており、アクリル絵の具を丸いキャンパスにポン!ポン!とリズミカルに点で描いていくドットマンダラの手法を気軽に体験可能(有料)。手先を使って色鮮やかな作品を仕上げられる事から、シニアの認知症予防や、写経における瞑想効果などにも繋がるのでは、といった期待も寄せられている。
「多くの人の心、癒したい」
加藤さん自身、主だった芸術活動の経験はなく「曼荼羅アート」と出会いドットマンダラの技術を習得し、瞬く間に人気アーティストの仲間入りを果たした異色の存在。工房は来春までの期間限定だが「多くの人の心を癒す活動を、ずっと続けていきたいですね」と話している。
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