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高津区版 公開:2022年10月28日 エリアトップへ

区内溝口「宗隆寺」 燕(ヤクルト)ファンの「聖地」に チーム主砲と「同名」が縁

社会

公開:2022年10月28日

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御朱印を書く副住職の 嶋田一成さん
御朱印を書く副住職の 嶋田一成さん

 「プロ野球日本選手権シリーズ」が盛り上がりをみせる中、区内溝口にある「宗隆寺(そうりゅうじ)」に今年の出場チーム、ヤクルトスワローズのファンが大挙して必勝祈願に訪れている。チームの主砲、村上宗隆(むねたか)選手と読みは違えど「同名」なのがその理由。同寺関係者は、意外な関係性から生まれた「ファン聖地化」を喜び特別な「御朱印」を用意するなどして参拝者を迎えている。

誕生「特別な御朱印」

 元々「宗隆寺」は日蓮宗の寺院として、約500年前から地域における福祉や文化、教育の拠点などとしての役割りを担ってきた。そんな同寺が俄然注目を集めるようになったのは今年4月。プロ野球シーズンの開幕と共に、ヤクルトスワローズに所属する主力選手、村上宗隆選手が活躍を始めると、同選手と同じ名前を持った「宗隆寺」がインターネット上などで騒がれ始めた。また同チームを高津臣吾監督が率いていることに因んで「高津」区にある同所の話題はさらに加速。テレビや新聞などでも取り上げられ、ヤクルトファンの「聖地」となっていったという。

 さらに今シーズン、本塁打を量産する村上選手の活躍に呼応するように、ブームとも呼べる流れはさらに過熱。9月にプロ野球の「シーズン日本選手最多本塁打数(55本)」に近づくと、ヤクルトスワローズのファンが連日のように訪れ、新記録樹立を祈願する姿が数多く見られた。

 こうしたファンの祈りや声援を受けた村上選手は、最終戦で新記録となる56本目の本塁打を放ち、チームのセ・リーグ連覇に貢献。また自身、本塁打王はもちろん首位打者と打点王とあわせ「三冠王」にも輝いた。連日、ファンの参拝を受け入れていた宗隆寺では、同名の選手による快挙達成に「新記録56号を記念した特別な御朱印」を誕生させた。

 この御朱印には「太鼓の大きな音がこだましていくように御仏様の教えが、太く遠くへ届くように」という想いを込め「撃大法鼓」という文字と、右下には、村上選手の新記録56号と三冠王を記念した「伍拾六號、三冠王」という文字が、チームカラーである緑色で記されている。特別な御朱印は既に1000人以上が拝受しており、中には村上選手の背番号「55」に因んで、55円や550円の賽銭を納める姿も。さらに同寺の裏にある「高津」幼稚園も巡礼ルートになるなど、ファンにとっての聖地化に拍車が掛かっている。

戸惑いつつも感謝

 宗隆寺副住職の嶋田一成さんは「これまで野球と疎遠だったが、村上選手の活躍をきっかけに宗隆寺が知られ、大変嬉しく思います。このご縁を大事にしたいですね」と破顔一笑。今では多い時は80人もの参拝者が訪れており「始めは困惑しましたが『感謝の意を込めた思い出の品を作りたい』と、特別な御朱印を始めたんですよ」などと経緯を話してくれた。

56号、三冠王を記念した特別な御朱印
56号、三冠王を記念した特別な御朱印
日本シリーズ初戦となった10月22日、日本一を祈願する夫婦のファン
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