高津区 文化
公開日:2022.11.18
管理者不明「勝手橋」なぜ?
課題山積、市が解消に本腰
現在、市内に12カ所
無許可で造設され、管理者や所有者がわかっていない「管理者不明橋」。「勝手橋」とも呼ばれるこうした橋は、川崎市によると現在市内に12カ所あるという。安全面での課題もあることから、解消に向けて市が対応を進めているという。果たしてその詳細は―?
市「知った以上は対策を」
川崎市は2017年度、市が管理する河川にかかる橋398カ所で調査を実施。このうち44カ所が管理者不明橋であることが判明した。
特定の人が継続的に河川を使用(占用)する場合、河川管理者の許可が必要となるため、市では周辺地域で住民らに聞き取りを行い、所有者の特定を進めてきた。管理者不明橋の多くは古くから使用されており、老朽化など安全面での課題がある。「万が一、落ちてしまったら責任の所在が問われる。知った以上は対策を進めなければならない」と市の担当者は話す。
寄付で解消のケースも
所有者がわかれば占用の手続きを取るよう働きかけるほか、公道間を結ぶなど公共的に必要性が高いと判断した場合は、市に管理を委ねる寄付を呼びかけるなど対応を進める。22年度現在、32カ所は処理できたというが、依然として12カ所は残ったままだ。うち6カ所は所有者もわかっておらず、安全面で問題があるため封鎖し、通行不可にしている橋も。所有者への呼びかけも掲示もしているが、今のところ連絡はない。所有者が判明しても占用手続きに応じてもらえない橋もある。
一方、高津区と中原区の境付近には、かつて管理者不明橋だったが調査で所有者が判明し、寄付を受けて市の管理となったケースも。近隣住民によると、当初は木造だったが鉄骨構造となり車も通行していたという。市によれば、「橋が傷んでいる」と連絡があったため部分的に封鎖し所有者を探した。現在は幅員を狭めて補修工事も行い、歩行者や自転車が多く利用している。
「手がかりの情報提供を」
こうした管理者不明橋、勝手橋について、市の担当者は「所有者がわからないことには動きようがない。手がかりでも、わかることがあったら知らせてほしい」と呼びかける。情報提供は市河川課【電話】044・200・3561、または各区の道路公園センターで受け付けている。
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