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高津区 社会

公開日:2022.12.23

【Web限定記事】
川崎市の「民生委員」「児童委員」、12月の改選で充足率が低下
現員数は増加も、世帯数増に追い付かず

  • 各区で実施される新任委員の研修会の様子

 川崎市民生委員児童委員の一斉改選が12月1日に行われ、1503人が委嘱を受けた。定数1857人に対する充足率は80・9%。前回改選時(2019年度)の81・6%を0・7ポイント下回った。市担当者は「現員数は増えているが、世帯数の増加による定数増に追いついていない状況」と分析する。

 民生委員児童委員は、地域で日常の困りごとの相談を受け、高齢者や子どもの見守り、支援を行うボランティア。厚生労働大臣の委嘱により各市区町村に置かれ、任期は3年。川崎市では各自治会・町内会の推薦により選出されている。

高津区は85・3%

 前回改選時の推薦者数は1479人で、今回は24人増加。一方、前回1813人だった定数は44人増え、充足率は低下した。市内9管区の委員定数は世帯数により条例・規則で定められるが、世帯数増による定数増に対し各管区の定数増が追いつかず、「地区の定まっていない欠員」が生じている。

 充足率が最も高いのは中原区で96・5%。タワーマンションなどへのアプローチが奏功したという。多摩区は85・3%で9管区中8番目。最も低かったのは麻生区の84・1%だった。市担当者は「成り手不足の中、現員数は増加。負担感が少なくなる省力化についても検討していきたい」と話す。

 今月1日には、カルッツかわさき(川崎区)で新たな委員への委嘱状伝達式が行われた。2回に分け開催し、合計約1500人が参加。市民生委員児童委員協議会の森昭司会長は「先人が築いてきた尊い民主委員の活動を担うのは皆さん。定年まで続けていただきたい」と語っていた。

 

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