南武線・久地駅が最寄りの「ジモティースポット川崎」(多摩区宿河原6の37の18/【携帯電話】070・8826・6613)が今春、実証実験を経て、その運営期間を延長している。官民連携のリユース拠点として注目を集める同スポットの、特徴と課題とは―?
食品も持ち込み可
「売ります・あげます」などといった地域情報を網羅したサイト運営を手掛ける「株式会社ジモティー」と川崎市が共同運営するこの施設。「地域資源の循環」をテーマに掲げており市民であれば、まだ使える家具や家電、子ども用品、レジャー用品から余剰食料品に至るまで、再利用可能な物品を持ち込むことができる(要事前予約)。こうした物品は、「リユース実証実験」として必要とする人に有償(一部無償)で引き渡されており、昨年11月の開設以来、約3カ月の間に1300人以上が約6400品の不要品を持参。そのうちの96%に相当する6100品が必要とする人の手に渡ったという。またこの期間中、300点以上の食品が持ち込まれ、そのすべてが引き取られていったのだとか。これら実証実験における粗大ごみの削減量は約31・2tと試算されており、アフリカ象で例えるならば4〜5頭分に相当する重量(本紙調べ)。96%という高いリユース率もあり、地域の資源循環を加速させる原動力となっていることから、当初は今年3月末までだった期間を延長し、今年度も継続して運営を続ける事を決定した。現在も引き続き、定休日の火曜日を除く毎日、午前9時から午後5時まで、不要品の持ち込み、リユース品の販売・譲渡を行っている。利用方法などについてはHP(「ジモティースポット川崎」で検索可)にて閲覧可。
「良識ある利用を」
地域に着実に浸透しつつある一方で、一部の心ない利用者が、譲り受けた物品をフリマサイトなどで転売する事象が発生。施設内の一角に注意を喚起するチラシが掲出されている。運営事務局では「当所の目的は『地域資源の循環』。(転売目的での来店については)どうか良識のある利用を心掛けてもらいたい」と呼び掛けている。
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