タチバナボウル
無料バスで地域を元気に
１月15日から試験運行

｢ぜひ気軽にご利用を｣と佐藤太一郎支配人

　高津区内でボウリング施設を運営している「タチバナボウル株式会社」が、子母口及び蟹ヶ谷地区で無料の巡回バスを試験的に運行する。ボウリング場の利用如何に関わらず、誰でも乗車可能なこのバスには、地域の活性化などに向けて期待が寄せられている。

　同社が１月15日（月）から毎週月曜日に試験運行を始めるこの取り組み。

　中心的な役割りを担うタチバナボウルが標榜する「地域の健康広場」にちなみ「健康ボウリング送迎バス」と名付けられてはいるものの、ボウリング場を利用しなくても誰でも自由に無料で乗降することができる。

近隣商店も協力

　運行日は午前10時発の「１便」から午後２時発の「４便」までの４本がタチバナボウルを発着点に、計５カ所の乗降場所を巡回する（ルートならびに時刻表は右下参照）。期間は３月18日（月）までで、祝日にあたる２月12日（月）は運休となる。

　また、このバスの実現に際しては、子母口や蟹ヶ谷地区を主な商圏とする「ＡＯＫＩ川崎子母口店」「味の民芸子母口店」「スシロー川崎子母口店」「和食処とんでん子母口店」「ライフ子母口店」が協力。さらにサービス付き高齢者住宅「学研ココファン川崎高津」が、地域とのパイプ役などを果たす。

健康増進にも期待

　川崎市まちづくり局では「ボウリング施設と周辺の商業施設が連携することにより、地域住民の外出や施設利用の促進を図り、地域活性化に向けた取り組みを支援していければ」と、今回のバス運行に関する効果について解説。また「学研ココファン川崎高津」の入居者や、地域住民らの健康増進に向けても高い期待を寄せている。

「新たな生活習慣を」

　タチバナボウルの佐藤太一郎支配人は、位置的に坂の上となる蟹ヶ谷地区からのアクセスが大幅に向上する事などから「これから月曜日はボウリングを楽しんでから、周辺の飲食店やスーパーで買い物などを満喫するような生活習慣を近隣の方々に提供できれば」と、バス運行に向けての抱負を話している。

　さらに、試験運行を終える今春以降の予定について市では「経済効果等に関しての測定などを行い、持続可能なコミュニティ交通導入の可能性について検証していく」としている。