かわさきジャズ2024で「BRIDGEアーティスト」を務めるサックス奏者の 渡邉 瑠菜さん 川崎市内在学 21歳
音楽で未来を照らす
○…今年10周年を迎える「かわさきジャズ」。音楽の祭典を盛り上げる今年の顔に選ばれた。「多様なカルチャーが交わる川崎とジャズはマッチしている。このまちにしかできないフェスに携われて光栄」とはつらつとした表情を見せる。サックス奏者として、出演する著名な演奏家たちと肩を並べられる機会に心を躍らす。「ジャズはお客さんのパワーがあってこそ。一緒にステージを作りたい」
○…「なんて綺麗な楽器なんだろう」。キラキラとしたサックスに一瞬で心を奪われ中学のビッグバンド部に入部して以来、音楽の道を歩み続けてきた。現在は昭和音楽大学で学びを深める傍ら、年間60本近いステージをこなす。思い通りの演奏ができず楽器を嫌いになったこともあったが、「目指しているところに挑戦している証拠」という父の言葉に励まされ、前を向けた。今では「スランプは内心ワクワクする」と力強く語る。
○…神社仏閣を散歩するのが癒しの時間。小学5年生の時から集めていた御朱印は6冊分にのぼる。「1ページ1ページを大事にするという気持ちでいただきに行っている」。仏教系の高校だったこともあり、本番前には深い呼吸と瞑想で心を落ち着かせる。
○…山梨県山中湖村出身で昨年末に「富士五湖観光大使」に就任した。母校の後輩たちとのコラボや地域のイベントでの演奏など、地元を音楽で明るく照らす。「頑張っているね」「上手になったね」と、見守り続けてくれるまちの人からの声は心強いものだ。今は、かつて富士山の麓で行われていたジャズフェスの復活を夢見る。「地元を誇りに思った。地域と一体となりながら大使の活動を通して再開を目指したい」とバイタリティを遺憾なく発揮する。
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12月6日