クラウドファンディングを活用して市内の子ども食堂に米を寄贈した 斎藤 愛桜(あいら)さん 川崎市内在住 18歳
社会福祉充実へ勉強励む
○...高校3年生だった昨年、子ども食堂に米を寄贈するため、被災地の復興支援を視野に入れたクラウドファンディング(CF)を立ち上げた。NPO法人かわさきこども食堂ネットワークの助力から川崎フロンターレ、岩手県陸前高田市と支援の輪が広がり、集まった資金で200kgの米を購入。区内8カ所と陸前高田市の子ども食堂に寄贈した。「こんなに大きなプロジェクトになると思っていなかった。少しでも子ども食堂の助けになれて良かった」と笑顔で振り返る。
○...幼い頃から子どもが好きで、保育士や幼稚園の先生に憧れていた。小学生の時に子ども食堂のことを知り、関心を持った。高校の探求学習の授業で子ども食堂を調べ、食材や人材が不足していることを知った。「まずはやってみよう」。その思いでCFに挑戦。途中で資金が思うように集まらず、不安に思うこともあった。それでも周りの支援が大きな力に。「思いに賛同してくれた方々のおかげで実現できた。自分の気持ち、やりたいことをうまく伝えられたことが成功につながった」と、今回学んだことを挙げる。
○...現在は大学で社会福祉士、精神保健福祉士の資格取得を目指し、勉強に励む。福祉が進み、国民の幸福度が高い東欧への留学も視野に入れる。行政で子育て支援に携わることが目標だ。そして、起業し子ども食堂を運営していくことを夢見る。「子育てがしやすい国にしていきたい。その一端を担えれば」
○...趣味はアイドルの推し活。アルバイトで資金を貯め、勉強の合間に地方遠征に行くことも。「力をもらえるんです」と照れ笑い。今後は、子ども食堂のボランティア活動に参加する予定だ。持ち前の行動力で夢の実現に向け、歩み続ける。
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6月13日