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高津区 人物風土記

公開日:2025.06.27

川崎北部少年少女発明クラブの会長を4月から務めている
上森 規光さん
川崎市在勤 63歳

縁の下で後進を光らせる

 ○…ものづくり工作を通じて子どもたちの科学的創造性の育成や開発を目指し、地元経済・文化団体の支援を受けて運営される非営利団体「川崎北部少年少女発明クラブ」。麻生区・多摩区・宮前区・高津区の小中学生が講座を通じ創作活動に励むクラブの会長に、今春就任。「のびのびと活動を楽しんでほしい。そのためにできる限りのことをしたい」と語る。

 ○…故郷札幌の星空を望遠鏡で眺める天文少年だった。大学を卒業し、後に統合により宇宙航空研究開発機構(JAXA)となる宇宙開発事業団に入職。日本の宇宙開発の中枢を担う機関でエンジニアとして人工衛星用バッテリーの開発などに携わり、設計や評価手法などに先駆的に取り組んだ。管理職として米国駐在などを経て、定年退職後に、宇宙用部品の製造や宇宙機システムの品質保証などを行うHIREC(株)の社長に就任した。「プロジェクト成功のため、縁の下で支えるいぶし銀のような会社でありたい」と微笑む。

 ○…好きな言葉は「規光」の名にちなみ「ノーリミッツ」。あだ名でもあり、「何に対しても自分で限界を作らない」のモットーに由来する。もう一つ。「後輩や部下を『光』らせるのも私の役目」と表情を和らげる。趣味のテニスは週1回のルーティン。当時の天皇皇后両陛下(現上皇ご夫妻)の前でプレーする機会があり、緊張のあまりサーブを空振りしたのは微笑ましい思い出だ。

 ○…昨夏クラブの活動に参加した際、ふいにスピーチを頼まれ、咄嗟に出題した宇宙クイズが大うけ。次々と質問を投げかけてくる積極的な子どもたちに期待と好感を抱いた。「失敗した時になぜそれがうまくいかないのかを考え、克服する喜びを感じてほしい」とメンバーにエールを送る。

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