高津区 人物風土記
公開日：2025.07.11
高津市民館の館長として手腕を振るう
檀（だん） 徹（とおる）さん
宮前区在住
堅実な経験、企画に輝く
○…地域住民の文化活動、学習、交流の拠点として幅広く活用されている高津市民館。会議室などの年間利用率も70％を超える人気施設の館長に今年４月に就任した。「身が引き締まる思い。これまでの運営をしっかりと継続し、引き続き多くの人に利用してもらえれば」と抱負を述べる。
○…父親や親戚が海外で仕事をしていたため、幼いころから外国に憧れを持っていた。大学卒業後は旅行会社に就職。空港スタッフ、旅行客を案内するコンダクター（添乗員）からキャリアをスタートさせ、宣伝・広報や商品の企画を担当していた。「前例を踏まえて堅実に仕事をし、培ったノウハウを新しい企画に活かすことが大切だと学びました」。築いた知識を礎に、バリ島ツアープランや、ホテルと公共交通機関の予約が同時にできる「じゃらんパック」の企画立ち上げにも携わった。
○…これまで東京都の施設でも館長を務めており、高津市民館は３施設目。長年の経験と企画力を生かし、新たな息吹を吹き込みたいと意気込む。催しの「企画委員」として、中高年の利用者から広くアイデアを募るほか、自然やものづくりに親しめる「木育」イベント実施など、さまざまな世代の人が楽しめる企画や制度づくりに着手している。「新たな発見や出会いを楽しめるような、そんな温かい居場所であり続けたい」。その目には、地域とともに歩む未来が広がっている。
○…市内在住。家族は妻と２人の娘、４人の孫。昔からテニスが趣味で、溝口にあるスクールに長年通っており、仲間とともにボールを追いかけ、汗を流す日々を送っていた。そのため「ゆかりのある土地で働くことになって、縁とは不思議なものだと感じています」と語る。
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