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高津区 人物風土記

公開日:2025.09.26

川崎アゼリア株式会社の代表取締役社長として経営の舵を取る
浅岡 浩さん
川崎区在勤 61歳

現場主義の通奏低音

 ○…連日多くの人でにぎわう川崎駅東口の地下街・川崎アゼリア。その運営会社の社長に就任して3カ月が経ち、会社への理解も進んだ。「まずやるべきは、業務の整理。なんとなくやっている仕事を減らして効率を上げ、アゼリアの価値を高めたい」。約40人の社員をまとめ上げる新社長はそう意気込みつつ、柔和な笑みをたたえる。

 ○…来年で40周年を迎えるアゼリアは、多数のショップやレストランを抱えると同時に、川崎市都市計画通路に指定されており、公的な役割も担う。地下街は構造上地震に強く、暖を取るにも適しているため、東日本大震災の際には約2600人の帰宅困難者が避難。一時滞在施設として場所を提供した。だが一方でそうした都合上、テナントは全体面積の2割程度しか入れることができないでいる。「株式会社としての利益追求と公的な役割。どちらも追い求める必要がある」と、仕事の難しさと同時におもしろさを語る。

 ○…前職の川崎信用金庫には37年勤め、営業マンから支店長、本部での経営企画まで、多岐にわたる業務を経験。「川崎という、自分の育ったまちの人の手助けができるのが魅力だった」と振り返る。培った現場主義は社長となった今も健在で、かえって社員にお節介を言ってしまうことも。「社長らしくない」と謙遜しつつも、そこには現場を知った上で全体の舵を取りたいという考えが透徹している。

 ○…キャンピングカーでの家族旅行が趣味で、車は年に1万キロを優に走る。沖縄以外の都道府県はすべて走破し、「北海道は10周くらいしている」と豪語。「その時の気分で、自由気ままに好きな場所に行けるのが魅力」と語り、温泉と地物の食事を目当てに、車を走らせる。

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