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公開日:2026.05.29
多摩川のアユ 生育「ぼちぼち」鳥害遠因か 解禁日を前に「試し釣り」
高津区などを流れる多摩川での「アユ釣り解禁日」は毎年6月1日。これを前に5月24日、川崎河川漁業協同組合高津地区(竹仲密昭地区長)による恒例の「試し釣り」が行われ、今年のアユの生育状況が「ぼちぼち」であることが分かった。アユを格好の獲物としているカワウによる鳥害が遠因にあるものとみられている。
アユの生育状況を確認するために行われたこの日の「試し釣り」には、高津地区に所属する6人の組合員が参加。高津区内の多摩川流域となる東名高速道路下から新二子橋までの複数地点で、午前9時から約3時間かけて竿をふるった。
水温18〜19度の天候下で実施された今年の試し釣りでは、場所によっては釣果が芳しくなかったものの、全部で14匹のアユが釣り上げられた。
最も大きな個体は19センチ(58グラム)。最小でも11センチ(14グラム)で、14〜15センチの個体が大きさの中心。総じて粒が揃っており個体数の面でも昨年との比較でほぼ同等だという。
カワウ、追い払えず
一見、順調そうにみえる近況も、「かつての多摩川アユと比べれば、生育具合は『ぼちぼち』と言わざるを得ない」と話す関係者も。聞けば、とりわけここ十数年来、多摩川のアユ生育は「カワウ」による鳥害が直撃しており、今年4月下旬に実施した放流事業の際も、直後に100羽近くのカワウが、水面で放たれたばかりのアユの稚魚をついばむ姿が多く確認されている。竹仲地区長は「他の河川とは異なり、市街地を流れる多摩川では、カワウを追い払うために運動会などでスタートの際に鳴らすピストルを使用しただけで、110番通報されることもしばしば」と、厳しい生育の現状を説明する。
「遡上アユ」に期待も
それでも竹仲地区長は間近に迫った解禁日(6月1日)に向けて「海から遡上してくるアユも期待できる秋にかけて、釣果は徐々に上向きになることが通例。今年もアユ釣りを楽しんでもらえれば」と話している。多摩川は基本的に「コロガシ」という釣法が主流。市内の釣具店などで販売されている「遊漁券」が必要。ウェブサイトでの事前購入、現地購入もできる。詳細は【電話】044・811・5127。
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