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公開日:2026.07.31
高津区千年島田 浩さん 第二の人生「地域のために」 高齢者向けのNPO設立
高津区千年在住の島田浩さんは、地元で暮らす高齢者が住み慣れた自宅で不自由なく生活を続けられるようにと「特定非営利活動法人コアラちとせ」を設立。地域に根ざした、支え合いの仕組みづくりに尽力している。
島田さんは現在61歳。大手企業を定年退職後、セカンドキャリアを形成する上で「地域のために何かできることはないか」と模索を重ね、高齢者や障害者、移動が困難な人の外出や日常生活を支援する事業に辿り着いた。「高津区や、その界隈には施設への入所を望まず、長年暮らしてきた地域での生活継続を希望する高齢者は少なくない。しかし、加齢に伴い買い物、掃除、食事の準備など、以前は当たり前にできていた日常の動作が大きな負担となってのしかかってくるのが現実なんですよ」と、近年の状況を分析する。
NPOの代表に
こうした高齢者ならではの切実な悩みを解決し、地域で安心して暮らせる環境を整えるため、島田さんは「介護保険タクシー事業会」という、事業者をサポートするNPO法人に加盟。介護にまつわるノウハウやスキルを身に付けた後、「特定非営利活動法人コアラちとせ」(【電話】044・567・2048)を設立。代表に就いた。
保険外サービス対応も
島田さんが代表を務める「コアラちとせ」では、訪問介護サービスを中心に多様な支援を展開している。ホームヘルパーが利用者の自宅を直接訪問し、食事、入浴、排泄などの身体介護はもちろんのこと、掃除、洗濯、買い物代行といった生活援助をきめ細やかに提供している。
さらに、コアラちとせの大きな特徴として、介護保険制度の枠組みだけではカバーしきれない「保険外サービス」にも柔軟に対応している点が挙げられる。例えば、定期的な通院への付き添いや、趣味の集まり・お出かけへの同行など、利用者一人ひとりの個別具体的な要望に寄り添ったサポートを実施している。
画一的なサービスにとどまらないこうした支援により、利用者は身体的な安全だけでなく、精神的なゆとりも保ちながら、より充実した日常生活を送ることが可能となっている。
「助け合える仕組みを」
島田さんがこの活動を始めた背景には、自らの実体験に基づく強い危機感があった。「私自身が高齢になり、日常生活の様々な場面で不便さを感じるようになりました。その時、周囲を見渡すと、私と同じように日々の生活に困りごとを抱えている高齢者が地域にたくさんいることに気づいたのです。それなら、行政の支援を待つだけでなく、自分たちの手で助け合える仕組みを作らなければならないと強く思いました」と振り返る。「高齢になっても、障害があっても、誰もが住み慣れた地域で最後まで安心して自分らしく暮らせる社会を築きたい」。その強い信念が活動の原動力となっているという。
共に活動する仲間を求めて
現在、島田さんは自身の理念に賛同し、ともに地域を支える活動に参加してくれる仲間を広く募集している。訪問介護などの専門的な資格や経験がある方はもちろん、経験がなくても「地域に貢献したい」「困っている人の力になりたい」という思いを持つ方であれば大歓迎とのこと。超高齢社会において、地域住民同士の互助・共助の重要性はますます高まる中、誰もが安心して暮らせる地域づくりの取り組みに注目が集まっている。
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