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多摩区・麻生区 教育

公開日:2021.01.15

百合高
級友39人 聖マリに感謝
寄せ書き、医療従事者へ

  • 全員のメッセージを収めた額縁を持つ(左から)宇山君、齋藤さん、下川さん。吉川教諭(右)と4人で聖マリ病院を訪れる予定

 コロナと闘う医療従事者に、感謝を込めてメッセージを――。県立百合丘高校(南生田)2年2組の生徒39人が昨年12月、それぞれの気持ちを伝えようとメッセージカードを一枚ずつ作成。装飾を凝らして3つの額縁に収め、きょう1月15日に聖マリアンナ医科大学病院に届ける予定だ。



 同校では11月の文化祭で予定していたクラスごとの出し物が中止に。代替案として12月25日に「お楽しみ会」を発案した2年2組では、担任の吉川純子教諭の提案をもとに、医療従事者にメッセージを贈る独自企画を同時に打ち立てた。



 生徒会長の齋藤心優(みゆ)さん、学級委員長の宇山颯人(はやと)君と、下川明結実(あゆみ)さんが中心で12月半ばに始動。時間が限られる中、授業の合間などで準備を進め、宇山君は個々に声がけしてメッセージカードを集めた。齋藤さんと下川さんは、イラストや言葉など一枚一枚の良さが引き立つように、台紙への貼り方など配置を工夫。装飾を含めてデザイン全般を担い、ほぼ1日で仕上げた。



 「文字で何かを表す、温かい気持ちをみんなに持ってほしい」と願う吉川教諭は、花の挿絵のほか「絆」や「命」の文字でできたハート=写真下=を制作。思いがこもったハートは、額縁の一つの中央に据えられた。



 完成品は先月のお楽しみ会で披露。齋藤さんは「一人ひとりがカードをきちんと完成させてくれた。クラスの団結力ってすごい」、宇山君は「学校行事がない中、まとまりを感じた」と充実感をにじませた。下川さんは「みんなの反響がよかった。このクラスで何かができる喜びを味わえた」と笑顔を見せた。

 

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