創業100周年を迎えるチッタグループの４代目代表を務める 美須 アレッサンドロさん 川崎区小川町在勤 43歳
こだわりを貫き通す
○…映画館、ライブホールなどのエンタメ施設を運営しながら、カワサキハロウィン、はいさいＦＥＳＴＡなどを手掛け、地域と共に川崎を盛り上げてきた。創業１００周年という大きな節目だが、特別視せず、「もう少し何かできるんじゃないか」と就任７年目の今も模索し、時代に合わせた文化発信の拠点としての歩みを止めない。
○…チッタの特徴の一つであるダイバーシティ（多様性）への取り組みは自らの肝いり。小学生時代、アメリカンスクールで様々な国籍の子どもと触れ合った。「違い」を当たり前に受け入れる土壌があったからこそ、取り組むことは自然な流れだった。特にＬＧＢＴＱの問題に注目し、映画上映、セミナーなどを通し、差別・偏見のない社会を目指してきた。取り組みを象徴するカワハロは終了したが「多様性を受け入れる街として、こだわり続ける」と強い意志でダイバーシティを推し進める。
○…フランス・パリ生まれ、東京・六本木育ち。集団行動が苦手で、中学・高校時代は部活に入らず、シュートボクシングジムに通った。大学時代は電子音楽にはまり、ライブハウスでＤＪもした。父親の母国、イタリア・ローマにも留学。「積極的にクラブ通いをしたので、語学力はかなり上達した」と笑う。料理を覚えたのもローマ。パスタが得意で、ソースはアレンジで20〜30種はできる。
○…趣味のボルダリングは10年以上続ける。「１週間前に登れなかったルートがふと登れるようになる。人間の身体の順応能力には驚く」と魅力を語る。「勉強のために」と見たアニメ作品にはまり、劇場に３度も足を運んだ。休日は子どもとサウナや、ボルダリングをともにし、経営者から父親の顔になる。
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