市政報告 下水道計画「5年確率降雨量52mm」100年前の降雨実績による設定のまま みらい川崎市議団 たむら 京三
上下水道事業中期計画では、「雨水量に関しては、気候変動により雨の降り方が変化しており、局地的な大雨の発生回数が増加しています。本市全体における1時間降水量50mm以上の発生日数についても、増加傾向にある」と示されています。そんな中、下水道施設の老朽化が課題とされ、再構築にあたっては、適正な施設規模に見直すことが重要です。雨水量の検討には、降雨量と雨水流出係数が大きく影響します。本市の既定計画、5年確率、時間雨量52mmは、いつ設定されたのか?また、近年は都市化が進んでいるので、設計上の雨水流出係数と現状に乖離がないのか質問しました。上下水道局は、『昭和6年からの雨水整備の着手にあたり、本市に最も近い横浜地方気象台における大正元年から大正10年の10年間の降雨記録のうち、第2位の数値に基づき、5年に1回程度の降雨として時間雨量52mmを設定したものです。雨水流出係数については、下水道へ流出する量の割合を50%から70%と設定していますが、計画値を上回っている区域もある』との答弁。100年前の降雨記録に基づき、5年確率の降雨量を設定し、現在も計画に位置付けられているとのことです。私自身、市職員時代に気が付くことができず、見直しの提案ができなかったことに反省しています。近年は、地球温暖化による気候変動の影響で、局地的な豪雨の発生回数が増加しています。5年確率降雨量の表現は、近年の状況と市民の誤解を招きます。次期、下水道ビジョン策定に向けて、現状を再確認し、大幅な見直しをした上で計画を策定するよう指摘をいたしました。
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4月26日
4月19日