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川崎区・幸区 教育

公開日:2023.09.22

幸高校
「生きる力」について学ぶ
3年生、飲食店主を講師に

  • 登壇し意見を交わす生徒ら

 幸高校(幸区戸手本町)で9月5日、3年生116人が参加し「生きる力」をテーマにした講演会が行われた。講師として中原区内で飲食店・天然素材蔵を営む瀧永聡さん(54)が登壇した。

 瀧永さんは、回転すしチェーンで働いた経験を中心に人生での生きる力を訴えた。同じ事柄でも見る側によって答えが変わるという課題では、コップに半分注いだジュースを人にあげてどう感じるかを実験。意見交換である生徒は「半分でもうれしい」と言い、別の生徒は「半分しかくれないのか」と感想を口にした。瀧永さんは「生徒たちの積極性や核心をついた質問に緊張感を持ってやり切れた」と話した。

新商品を共同開発

 生徒たちは昨年12月、課題研究として海外に向け、川崎市の魅力発信の新たなコンテンツとして、瀧永さんが開発したノンアルコール飲料を見出した。市職員らにプレゼンしたところ、高評価を得たという。プレゼンでは「市の水を使い、売上の一部を地域貢献活動に充てている」とも紹介した。

 講演後、同校と瀧永さんは授業の一環として新商品開発することについて合意。市制100周年のイベントで新商品を提供し、売上を地元の施設に寄付する方向で進める。

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