さがみはら中央区 人物風土記
公開日：2022.10.27
相模原市教育委員会教育長に10月1日付で就任した
渡邉 志寿代さん
中央区在勤 58歳
責任を胸に 一歩でも前に
○…就任に際し、「責任の重さを非常に感じている」と思いを明かす一方で、「子どもたちのために働くことができるということは、やりがいがあり、うれしい」と声を弾ませる。「生涯学習の分野も含め、保護者や関わる市民の方々と十分に対話を尽くしながら取り組んでいきたい」と、穏やかながら力のこもった語り口調で言葉を紡ぐ。
○…厚木高校、横浜国立大学教育学部心理学科を経て１９８７年に入庁した。最初に配属された教育委員会で、児童生徒が事故などでけがをしたり命を失ったりという出来事を経験。当時の教育長の後ろ姿を見て、「子どもの命を守る責任」の重さを知る。自身が教育長となった今、最重要事項として掲げるのは、「子どもの命と健康を守り、安全安心に毎日学べる環境をつくること」。
○…秘書課、職員課、新磯出張所、都市計画課、パートナーシップ推進課、市民協働推進課、障害福祉課、職員研修所、障害福祉サービス課長、教育環境部長、市民局長を歴任。地域課題を解決しようとまちづくりに奔走する市民の熱意や、子どもたちと住民が一体となって教育活動を展開する人々の温かさなどにふれ、「まちは地域の力で成り立っている。私も頑張らなくては」と市職員としての自覚とやる気を醸成してきた。
○…教育現場はコロナ禍で試行錯誤が続き、教員不足、働き方改革は切実な状況。教員が教育に専念できる環境づくりは急務だ。一方、そんな苦境にあっても、ＧＩＧＡスクール構想の推進や夜間中学開校を実現し、中学校給食では全員喫食への道筋をつけるなど、着実に歩を進めてきた相模原の教育行政に敬意を払うとともに、「しっかりと引き継ぎ、一歩でも前に進めたい」と決意をにじませる。
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