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さがみはら中央区 経済

公開日:2025.07.24

商議所景気観測調査
製造業は大幅悪化
インバウンド需要・輸出拡大で好況

 相模原商工会議所はこのほど、4―6月期の景気観測調査の結果を発表した。昨年不調だった小売業・卸売業は改善に向かい、前期振るわなかった建設業も回復傾向だという。製造業と飲食業・サービス業は景況の減退傾向が続いているが、全体としては前期並み。次期は若干の改善が見込まれるとしている。

 景気観測調査は前年度同時期との景況を比較したもの。業況が「良い」の回答数の割合から「悪い」の回答数の割合を引いて算出する業況判断指数(DI値)を用いる。

全業種で物価高・コスト高つづく

 4―6月期の総合業況DI値はマイナス23で前期(25年1―3月)のマイナス24からほとんど動きはなかった。円安の影響で一部の業界でインバウンド需要や輸出の拡大による好況が見られる。依然として物価高・コスト高は全業種で続いており、金利上昇による悪影響を懸念する声も上がってきている。

 業種別に見ると、建設業のDI値が前期から6ポイント改善しマイナス12、飲食業・サービス業は4ポイント改善しマイナス22、小売業・卸売業も2ポイント改善しマイナス22だった。一方で悪化が見られたのが製造業。7ポイント減少しマイナス31だった。

建設業 次期は足踏み

 次期(7―9月)の総合DI値は今期から4ポイント改善を見込む。飲食業・サービス業は引き続き改善が進み、今期から7ポイント回復する見通し。今期落ち込んだ製造業は前期並みへの回復が見込まれる。建設業は今期が山となり足踏みが続くと見通す。小売業・卸売業はDI値のかなりの下落が予想されている。

 調査は同会議所会員3692事業所に対して4月1日から6月30日にかけて実施され、720件の回答を得た。回答率は20・9%だった。

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