さがみはら中央区 人物風土記
公開日:2025.10.23
相模原市自治会連合会の事務局員を20年以上務める
秋山 真弓さん
富士見在住 63歳
「いなきゃ困る」を力に
○…「若手だった市の職員が部長とかになっちゃって、久しぶりに会うと『年取ったね、お互い』なんて話すの」と、年月の重みを語る。関係者によると、歴代の事務局員の中ではおそらく最長。各地区の要望を取りまとめて市に届けるなど、市域全体に関わる自治連活動を日々サポートしている。21年勤めた今思うことは「加入が進まないし退会が多い。心地よく暮らすには自治会の存在が大きいのに」。
○…30年ほど前、家族4人で横浜から相模原に移り住んだ。「横浜線で下る車窓の風景がのどかになっていくのを見て『あぁ、私どこに行っちゃうんだろう』と思った」。不慣れな土地、パートナーは日中仕事、姑と初の共同生活という状況になり、地域で友達を作ろうと思い立った。公民館に行き子育てサークルを創設。活動が発展するうちに市から声を掛けられ、自治連事務局で働くことになった。
○…「地域とつながらないと孤立しちゃう。病院や買い物のことなど地区の情報は地区の人に聞くしかない」。自治会は人とつながり快適に暮らすうえで重要だと力説する。生まれたばかりの子どもを横浜で育てていたときも近隣住民からのサポートに助けられた。「その経験があるから自分も孤立している人を助けたい。普通にフルタイムで働いたほうが経済的にはいいかもしれないけど、その選択はない」
○…「秋山さんがいてくれないと困る」「ありがとう」と周囲から言われるたび自分の存在価値を感じ、仕事への意欲が湧く。「人から相談を受けるのは嫌いじゃない」と苦笑する。「最近孫から『グランマは将来何になりたいの』って聞かれてね。そっか、将来かぁって。今は、これから何しようかなって考えてる」と目を輝かせた。
ピックアップ
意見広告・議会報告
さがみはら中央区 人物風土記の新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











