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自身10回目の個展を銀座で開催する 王 軍さん 南台在住 67歳

公開:2017年6月1日

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生涯、尽きない向上心

 ○…物心ついた頃にはいつも画用紙とペンが傍にあった。「学校の先生に褒められて。それが嬉しくてね」。上海で生まれ、画家を志したのは小学生の頃。絵がただ好きな少年は、中・高・大学と描き続け、その思いは募っていった。さらなる学ぶ場を求め、海を越え日本へ。故郷と同じく四季があり、偏食のない舌が地に合った。日本を活動拠点に据え、続けてきた個展は今年10年の節目を迎える。

 〇…描くのは、透明水彩の世界。ヨーロッパや日本各地の優雅な風景や花などを、沢山の色と絶妙な水の加減で精密に彩っていく。制作活動と並行して主宰している絵画教室。自宅を開放した少人数制のレッスンを毎日続ける。特徴的なのは、言葉でなく「自身のデモンストレーションをみせる」手法。「実際に見せてあげて学んでもらいます。失敗には必ず原因がありますから」。月に2度あるレッスン日には、長野、大阪、静岡からも通う生徒があるほど根強いファンが多い。

 〇…留学した当時は語学も覚束なく、辞書を片手にテレビの字幕とにらめっこする日々。初めて開催した個展では、絞り出した日本語で来場者へ積極的に話しかけ、「語学上達にはコミュニケーションが何より大事だと痛感しました」と振り返る。今でも分からない表現があると頼りになるのは、日本育ちの一人娘の存在。父親の影響か、美術大学で絵の道を志す。家族で訪れる旅先で出合う日本各地の風景も、制作の源となっている。

 〇…地元と絵で交流したいと思っていた矢先、「オダサガ美術展」の存在を知り今年初参加した。9月には、市芸術協会展への出展もひかえる。大好きなアジサイの絵は相模原の花と知り「地元との縁を感じるこの頃です」。きりがなく終わりもない。描けば描くほど難しくなるという水彩画の世界だが、「作品を心待ちにしている、と言ってくださる声は励みになります。生涯やめられないですね」

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