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公開日:2024.02.15

市内木造住宅
「耐震不十分」が1割
自己負担が課題に

  • 「耐震不十分」が1割 (写真1)

  • 「耐震不十分」が1割 (写真2)

 能登半島地震では木造家屋の倒壊が相次ぎ、耐震化が急がれる。相模原市によると「耐震性不十分」とされる市内木造戸建住宅は約1万4000戸で全体の1割を超える。市は耐震改修工事などの補助を行うが、費用の負担感が大きく申請数は減少傾向となっている。

 相模原市によると2021年度の市内住宅の耐震化率は94・3%。このうち住宅の4割を占める木造戸建住宅の耐震化率は89%と低い。

 木造戸建住宅のうち、新耐震基準が適用される1981年より前に建てられた住宅は2万4690戸。このうち「耐震性不十分」とされたのは1万3934戸に上る。

工事見送り「半数」

 市は戸建住宅の耐震化への補助を2005年度に開始。旧耐震基準で建てられた住宅などを対象に耐震診断や改修計画、工事費用の一部補助を行っている。20年度までの工事費用補助の実績は576件に上るが、今年度中の実績は6件。近年は減少傾向にあるという。

 市担当者は「旧耐震基準の建物は40年以上経過し、住んでいる方も高齢者が圧倒的に多い。さらに物価高騰で改修費用が上がり、費用負担が大きいことが課題となっている」と話す。耐震診断を受けても、工事を見送る人は「半数」という。

「実効的な対策を」

 耐震改修に取り組みやすいよう、熊本市や千葉市など「段階的改修」の補助制度を採用する自治体もある。

 新耐震基準では、耐震診断の評点が震度6強以上でも「一応倒壊しない」とされる「1・0」以上が必要とされる。千葉市では1度目に評点「0・7」以上、2度目に「1・0」以上と工事を分けて行うことで初期負担額を減らし、耐震改修に取り組みやすくしている。

 市内の建築士は「旧耐震基準の建物は評点『0・3』以下のものが多い」と指摘。「『1・0』以上の耐震にするためには数百万円の自己負担が必要となる。命を守るためなら段階的改修への補助の方が現実的では」という声もある。

 相模原市は、段階的改修への補助はなく、費用の負担が抑えられる耐震シェルターや防災ベッドの設置補助を行なっている。現在、建築士による耐震相談会を実施しているが、今年度分は満員となっている。市担当者は「能登半島地震以降、相談の問い合わせが増えている」とし、来年度の相談枠を増やすことを検討しているという。

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