光明学園相模原高校の文化祭「光明祭」が10月19日、20日に行われた。文化祭では古着の回収や、文化祭で使用した段ボールのリサイクルを行うなど、企業と連携したエコに取り組んでいる。
売却費用ワクチンに
1階の総合受付奥に福祉委員古着回収と掲げたボックスが設置された。これは回収した古着を売却し、費用をワクチン購入費として寄付するもので、同校では初の取り組み。主体となった福祉委員会の安藤遼太さん(3年)は「地域や社会に貢献したいという気持ちがあった」と語る。
文化祭では中学時代のジャージや運動部の練習着などが集まった。安藤さんは「一人ひとりの協力で大きなことを達成できる」と手応えを話す。
古着は厚木市にあるリサイクル業者ベストトレーディング(株)が回収し、売却費用を「認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会」へ寄付する。同社は「学校全体で古着回収に取り組むケースはまだ少ない。こうした取り組みが広まれば」と期待する。
装飾・看板廃棄ゼロ
教室の装飾や看板に使用された段ボールは、厚木市に工場がある包装メーカー(株)トーモクから商品として販売できない端材を提供されたもの。
文化祭終了後には再び同社により再利用される。その量は「教室半分が埋まる」ほど。以前は廃棄していたものだ。
これは昨年から始まった取り組み。きっかけは同校生徒会が行うゴミ拾い活動だった。活動を記録をするアプリを通じて同社から声がかかり、今年2月には県内陸工業団地(厚木市・愛川町)で競技形式でごみを拾うイベントに企画運営として参加した。生徒会長の春山琴輝さん(3年)は「ゴミ拾い活動を通じてつながりが増えていくことは嬉しいし、さらに活発になった」と話した。
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