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公開日:2026.07.23

麻溝ごぼう音頭全国へ 民踊指導者ら500人に披露

  • 連盟からの感謝状を手にする柿澤会長(左)と平澤さん

    連盟からの感謝状を手にする柿澤会長(左)と平澤さん

  • 「麻溝ごぼう音頭」の当時の様子=本紙平成23年2月24日号掲載

    「麻溝ごぼう音頭」の当時の様子=本紙平成23年2月24日号掲載

 麻溝地区に伝わる「麻溝ごぼう音頭」が、(公社)日本フォークダンス連盟が監修する「ふる里の民踊」(第66集)に採用された。「埋もれゆく」日本民踊の普及、発展を目的に、6月15日と16日に新潟県で開催された同連盟主催の講習会では、全国500人の民踊指導者らに紹介され、麻溝ごぼう音頭保存会は「知らせを聞いて驚いた。ぜひ全国へ広めていってほしい」と喜びを口にした。

 「ふる里の民踊」は各地の民謡の唄・踊りを現地調査した資料をもとに制作されている音楽CD。毎年各地方より選出され、全国の民踊指導者や愛好家が集まる研修、「全国日本民踊講習会」で披露される。さらに踊りを覚えた参加者が各地域の「伝達講習会」で広めていく。

 選考基準は「50年以上踊り継がれていること」。同連盟の選考委員会の審査を経て今年は6曲が選ばれた。

 講習会には指導者として麻溝ごぼう音頭保存会の柿澤孝枝会長=人物風土記で紹介=ら3人が参加。参加者約500人に踊り方や呼間を指導した。柿澤会長は「これほど大勢の前で踊ったのは初めて。みんなと一緒に踊り、本当に気持ちがよく、嬉しかった」と笑顔で振り返る。当日参加した同会の平澤哲周さん(緑区在住)は「会の結成当時は全国の人に踊ってもらえるとは想像もしなかった」と口にする。

 同連盟によると「歴史的背景の資料が丁寧に残されていた」ことと「誰もが親しみやすく、踊りやすい曲である」ことが選出理由だという。

特産PR目的に

 麻溝ごぼう音頭とは、戦後間もない頃、麻溝地区で生産が盛んだった「麻溝ごぼう」をPRしようと作られた民踊。販売先や地域のイベントで若い女性が披露していた。1950年代になるとごぼうの生産が減少。民踊も風化していった。

 この民踊を再興させようと、郷土史愛好家や当時の踊り手などの地元有志が保存会を10年前に結成。記憶や資料を紐解き踊りの全容を解明した。

 踊りは日本創作舞踊の先駆者、石井漠氏が振り付けた。平澤さんは「歌は3番まで。3分に満たない短い踊りだが、1番、2番、3番と少しずつ振りが変わるのは珍しいそう」と話す。

 現在の会員数は9人。月2回、古山自治会館や麻溝公民館で練習し、麻溝ふるさとまつりや高齢者福祉施設の慰問などで披露している。柿澤会長は「今後は地元の小学校にも教えに行きたい」と意欲を見せた。

 また「初代ごぼう娘」の佐藤千代江さんは収録された麻溝ごぼう音頭を聴き「キーが高くて明るい歌なので歌手の声がすごく良い」と話した。

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